配給 松竹
公開 1982年10月9日
上映時間 109分
製作国 日本
言語 日本語
監督 深作欣二
脚本 つかこうへい
製作 角川春樹
音楽 甲斐正人
主題歌 オープニング:
松坂慶子・風間杜夫・平田満
「蒲田行進曲」
エンディング:
中村雅俊「恋人も濡れる街角」
キャスト
小夏 - 松坂慶子
銀四郎 - 風間杜夫
ヤス - 平田満
朋子 - 高見知佳
監督 - 蟹江敬三
橘 - 原田大二郎
助監督 - 清水昭博
トクさん - 岡本麗
山田 - 汐路章
トメ - 榎木兵衛
勇二 - 萩原流行
大部屋A - 石丸謙二郎
マコト - 酒井敏也
ヤスの母 - 清川虹子
千葉真一 - 千葉真一 (友情出演・本人役)
志穂美悦子 - 志穂美悦子 (友情出演・本人役)
真田広之 - 真田広之 (友情出演・本人役)
人情に篤いが激情家なのが玉にキズの大スター銀ちゃんと、その銀ちゃんに憧れる大部屋俳優のヤス。
東映京都撮影所は、5年に1度の大作「新撰組」の撮影に沸いていた。
何といってもそのウリは、撮影所自慢の高さ数十メートルの樫の木の大階段で撮影するダイナミックなクライマックスである。
ある日、ヤスのアパートに銀ちゃんが女優の小夏を連れてやって来た。
銀ちゃんの子を身ごもった小夏をスキャンダルになるからとヤスに押し付けに来たのだった……。
撮影所を舞台に、スターと大部屋俳優の男、そして落ち目の女優の奇妙な人間関係を軸に、撮影所の舞台裏を織り交ぜて描いた人情喜劇。
この作品が風間杜夫、平田満の出世作になった。
主演は当時の松竹の看板女優、松坂慶子。
今のポッチャリしたオバちゃんとは違い、当時は誰でも羨む美貌で憧れの存在だった。
これ以前の角川映画は話題先行でアイドル起用のお子様向け映画だったが、この作品で大人向けの名作の誕生に至った。
ワンシーンのみだが真田と志穂美の殺陣が挿入されているが、流石にキレキレの冴えだ。
合間合間に挿入される中村雅俊の『恋人も濡れる街角』が効果的だ。
今観ても色褪せない面白さがある。
間違いなく邦画名作の1本だ。
人情喜劇は松竹だと再認識させる作品。
しかし監督が東映出身の深作欣二なのが複雑だ。