製作国 日本
配給 松竹=松竹富士
上映時間 102分
監督 若松孝二
脚色 新間章正
出口出
原作 稲葉真弓
企画 若松孝二
音楽 吉田有信
キャスト
鈴木いづみ … 広田レオナ
阿部薫 … 町田康
リリー … 相楽晴子
吉沢元治… 古尾谷雅人
江田正司 … 佐野史郎
田辺医師 … 室田日出男
バーのママ … あいはら友子
作家・鈴木いづみは出版社から、伝説のサックス奏者で、いづみの夫だった阿部薫の伝記執筆の依頼を受けた。
いづみと薫が初めて出会ったのは、学生運動の盛んな70年代の新宿ゴールデン街のバーだった。
サックスの天才を自称する薫は、いづみに一目惚れ。
強引にいづみのアパートに転がり込んで来てしまう。
二人は、酒とクスリとセックスと芸術論の日々に溺れ、やがて結婚する。
だが、その無軌道な生活ぶりは治ることはなく、むしろひどくなるばかりだった。
特に人一倍嫉妬深い薫は、いづみの過去の男の江田とのことや創作上の意見の食い違い、ライヴ活動と自分の音への追求のいきづまりなどからすぐにヒステリーを起こし、いづみに暴力さえふるうようになる。
また、持病の癲癇に悩まされたり、プロデューサーのノブ子と浮気したり、果ては精神病院送りとなってしまうのだった。
そんな彼を見て次第に現実に目覚めていくいづみ。
彼女は自分の仕事と生まれたばかりの娘を守るため、ついに彼を家からたたき出す。
実在した天才ジャズプレイヤーとその妻との話。
物語は結末から始まり回想していくパターンだ。
私はジャズは興味がなく、この人物を知らないし劇中でプレイするものに凄いとは思わず天才性を感じない。
芸術家は一風変わった人が多いと言われるが、この男は子供のまま大人になった、とっちゃん坊やだ。
ただの我がままなガキそのもの。
観ていて胸糞が悪くなる人物だ。
話の半分はやってるだけで面白みがない。