配給 松竹
製作年 1975年
製作国 日本
上映時間 87分
監督 野村芳太郎
脚本 新藤兼人
原作 結城昌治
製作 杉崎重美
音楽 菅野光亮
主題歌 「昭和枯れすゝき」さくらと一郎
キャスト
原田 高橋英樹
典子 秋吉久美子
民江 池波志乃
中川 松橋登
吉浦 下絛アトム
トシ子 伊佐山ひろ子
井島 鈴木瑞穂
柴崎課長 稲葉義男
原田は新宿警察署の刑事をしており、洋裁学校に通っている妹の典子と二人きりで暮している。この兄妹が故郷の青森を離れて東京に出てきたのは十二年も前だった。
ある日原田は先輩刑事の井島から、典子がチンピラの吉浦とつき合っている事を知らされた。吉浦は風俗嬢のトシ子のヒモで遊び人である。原田は典子を問いつめると、典子は既に洋裁学校を辞めてスナックで働いている、と答えた。典子がヤクザのような女になった理由は、彼女が初めて体まで許した中川という金持ちの息子にオモチャにされていた事が分ったからである。捨てられた典子は、中川に復讐するために、ヤクザの吉浦を利用しようとしていたのだ。そんなある日、吉浦が殺された。その死体のかたわらに典子が中川からもらったネックレスが落ちていた。
1974年にヒットした「昭和枯れすすき」をモチーフにしている。
しかし歌の内容とは一致していず、歌ほど暗くも惨めでもない。
設定も歌は恋人もしくは夫婦だが、映画は兄妹で設定自体全然違う。
要はヒット曲の力を借りただけの他力本願映画。
この時代はそんなのはザラだが、多少歌詞を汲み取った作品にしてほしい。
歌詞
貧しさに負けた いえ世間に負けた
この街も追われた
いっそきれいに死のうか
力の限り 生きたから
未練などないわ
花さえも咲かぬ 二人は枯れすすき