配給 東宝
公開 2004年2月7日
上映時間 128分
製作国 日本
言語 日本語
監督 蜷川幸雄
原作 京極夏彦
脚本 筒井ともみ
音楽 宇崎竜童
キャスト
民谷(境野)伊右衛門 - 唐沢寿明(少年時代:濱口和之)
民谷岩 - 小雪
民谷又左衛門 - 井川比佐志
伊東喜兵衛 - 椎名桔平
御行の又市 - 香川照之
直助 - 池内博之
宅悦 - 六平直政
梅 - 松尾玲央
袖 - 清水沙映
お槇 - 藤村志保
父親の切腹の介錯を命じられた伊右衛門は、その後世捨て人のように生きていたが、ある日民谷家の婿養子の話が舞い込む。相手の女性・岩は病で顔半分が醜くただれていたが、伊右衛門は構わず岩を深く愛した。しかし、ふたりの仲むつまじさを不愉快に思う筆頭与力の伊東の策略により、岩は家を出て行ってしまい…。
鶴屋南北の「東海道四谷怪談」と実録小説「四谷雑談集」を下敷きに、独自の解釈でアレンジされており、大まかな設定を除くと全くの別物となっている。
お岩は毒を盛られて醜くなったという設定が大きく変化しており、お岩は伊右衛門と出会う以前から既に病により既に醜くなっていたという設定から物語が始まっている。そして、伊右衛門もまた、理不尽な離縁が迫られた事や、伊藤家の策謀に翻弄されながらお岩の事を愛し続ける正義芯の強い男として描かれている。
「うらめしい」とかで亡霊になって出てこないどころか幽霊は一切登場しない。
ホラーではなくロマンス映画になっている。
なのでこれまでの「四谷怪談」をイメージして観ると肩透かしを喰らう。