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バトル・イン・シアトル

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原題 Battle in Seattle
製作年 2007年
製作国 アメリカ、カナダ、ドイツ
配給 日本劇場未公開
上映時間 111分



監督 スチュアート・タウンゼント
脚本 スチュアート・タウンゼント
製作 カーク・ショウ
スチュアート・タウンゼント
製作総指揮 アショク・アムリトラジ
音楽 ロバート・デル・ナジャ
ニール・ダヴィッジ



キャスト
ジェイ (デモのリーダー) / マーティン・ヘンダーソン
ルー(活動家) / ミシェル・ロドリゲス
ジャンゴ(活動家) / アンドレ・ベンジャミン
サム(活動家) / ジェニファー・カーペンター
ジム・トビン(シアトル市長) / レイ・リオッタ
デイル(警察の機動隊員) / ウディ・ハレルソン
エラ(デイルの妻) / シャーリーズ・セロン
カーラ (エラの友人) / イワナ・ミルセヴィッチ
ジェーン(TVレポーター) / コニー・ニールセン
ワシントン州の知事 / ツィ・マー
サム /ジェニファー・カーペンター




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1999年のシアトルで、WTOの国際会議が開かれようとしていた。
反グローバリズム活動家のジェイは、同じく活動家のルーやサムらと大規模なデモ活動の計画を立てる。

会議が始まると、大勢の市民や活動家が集まり、シアトル中心部の交通が麻痺する。

デモは始め平和的に行われていたが、一部の男性達が暴徒化すると、機動隊が出動する事態に発展。

ついに市長は、暴徒と化したデモ隊の大量検挙を警察に指示する。

機動隊員のデイルは、活動家たちを暴力で押さえつけ、次々と逮捕する。

一方デイルの妊娠中の妻エラは、デモを避けようと路地に入るが、興奮した警官に腹を殴られる。
デイルが病院に駆けつけると、エラは既に流産した跡だった。

警察の検挙は激しさを増し、ついにジェイやルーなどデモのリーダー達も逮捕・収監されてしまう。




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シアトルで実際に起きたWTO(世界貿易機関)への抗議デモ・暴動を、ドキュメンタリータッチで描いた作品。

会議では、新ラウンド(新多角的貿易交渉)立ち上げが期待されていたが、デモの影響もあり合意に至らなかった。

また、次回以降のWTO会議でも、デモ活動は続いた。

デモを描いた映画で観ていて非常に憤りを感じた。
警察は仕事だから仕方ないという向きもあるだろうが、平和的にデモをしている活動家に必要以上の暴力を振るう。

警察は自分の意思を持たない権力の犬だとあらためて感じた。
悪い事でも命令なら従う、国家権力が命じようが悪いものは悪い。
これではヤクザと変わりがない組織だ。

デイルの妻が警官に殴られ流産しても同情できなかったどころか爽快感すら覚えた。

目には目をだ、暴力を振るうものは暴力に泣く。

またデモでも事態を変えられる事もある事を知った。

もっとも中国のような共産主義や、日本のように決まった曜日決まった時間に来て決まった時間に帰るようなポーズ的デモでは変わるわけはないが。

シャーリーズ・セロンの名前を冠していたので目についてレンタルしたが、主役ではないし、いてもいなくてもどうでもよい存在なのが残念だ。

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