原題 My Son! My Son!
製作年 1979年
製作国 日本
配給 松竹
上映時間 131分
監督 木下惠介
脚本 砂田量爾 、 木下惠介
原作 佐藤秀郎
製作 飯島敏宏 、 杉崎重美
音楽 木下忠司
キャスト
川瀬周三 若山富三郎
川瀬雪枝 高峰秀子
川凝武志 田中健
坂井三郎 尾藤イサオ
田切杏子 大竹しのぶ
中沢工務店主 藤田まこと
松崎徹郎 近藤正臣
中谷勝 加藤剛
益田常吉 花澤徳衛
山村刑事 山本清
石本昇 見城貴信
吉川 高岡健二
中山 橋本功
坂井和代 高杉早苗
法律相談員 福田豊土
中沢明子 水谷亜希
柴田保子 吉永小百合
田口悟 吉田友紀
井上静子 野村昭子
平山敏夫 田村高廣
北村洋子 中村玉緒
京浜工業地帯の一角で鉄工所を経営している川瀬周三は、昭和四十一年になって、めっきり身体のおとろえを覚え、工場の実務を二十六歳になる一人息子の武志に譲った。
そして、秋には、妻・雪枝の郷里から田切杏子を迎え、結婚式をひかえていた。
順風満帆、周三にはおだやかな老後が残されているだけのように思えた。
昭和四十一年五月、武志は、友人吉川と近くの釣り堀に出かけた帰り道、ある若者に、すれ違った瞬間、腹部を刃物で刺された。
武志の傷は深く、「お父さん、仇は必ずとってくれよ」と言うと、周三の腕の中で息たえた。
犯人は事件から三日後、自首してきた。動機はなく最初に行きちがった奴を殺したと話す。
昔映画館で観て号泣してしまったのを思い出した。
今回も、やはり号泣してしまった。
息子を殺された親の悲しみと、同様の境遇の人々と共に、被害者遺族を保護する法律を作る運動を進める姿を描く。
法律により加害者は(未成年者は特に)
守られるのに、被害者はなんの保証もなく殺され損というところに焦点を当てている。
色んな考え方があるが、確かに人を殺しても未成年者は顔も名前も出さない。
将来の更生の為かもしれないが、人を殺して更生もないものだ。
全てを晒し生き恥をしのんで罪を償うのが本当なのではないか?
演技派俳優が揃っていて涙無しには観られない。