製作年 1968年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 95分
監督 鈴木則文
脚本 野上龍雄 、 鈴木則文
企画 俊藤浩滋 、 日下部五朗
音楽 渡辺岳夫
キャスト
緋牡丹のお竜 富司純子
熊坂虎吉 若山富三郎
戸ヶ崎栄助 水島道太郎
戸ヶ崎まち 城野ゆき
戸ヶ崎太市 伊村賢一郎
菊地勇吉 村井国夫
笹川 川浪公次郎
熊坂清子 丸平峰子
河内山 若水淳
鉄砲竹 畑中伶一
弁天のおれん 白木マリ
半目の安 西村晃
馬喰の七 山城新伍
横綱の六 玉川良一
笠松弥一郎 天津敏
白石 菅原文太
風間周太郎 鶴田浩二
明治十七年秋。上州の農民たちは、高利貸倉持に収穫物をカタに取られ困っていた。
倉持がことあるごとに農民に襲われるという事態が起り、戸ヶ崎組が乗り出して農民をなだめる一方、戸ヶ崎の舎弟分笠松一家が事態収拾にあたった。
そんな時、笠松の賭場では、艶気をふりまき、背中に弁天の刺青を入れたおれんが、胴元を危うくするほどつきまくっていた。
そこで笠松は戸ヶ崎の客分緋牡丹のお竜に応援を頼んだ。お竜は見事な手並みでおれんに勝った。
一方、笠松はひそかに倉持と結託、上州一帯の生糸の総元締会社設立を図っていた。
この計画を察知した戸ヶ崎は、農民に犠牲を強いる笠松のやり方に怒り、笠松一家に殴り込んだ。
その時は、お竜は戸ヶ崎のはからいで四国の熊虎一家を訪ねていた。
戸ヶ崎が殴り込んだことをお竜はそこで聞いたが、戸ヶ碕一家は笠松一家によって全滅したのだった。
お竜は急ぎ上州に戻ったが、そこはもう日の出の勢いの笠松一家の勢力圏になっていたのだ。
緋牡丹博徒シリーズ2作目。
このシリーズは準主役が高倉健、鶴田浩二、菅原文太と交代で出演するわけだが死ぬ運命にある。
主役の藤を殺す訳にはいかないので、準主役を殺し悲哀と虚しさを表現しているのかどうかはわからないが、個人的にはそう見ている。
菅原文太は悪党役だか、鋭い眼光は悪党にピッタリだ。
優しさの欠片もない目の正義はない。
シリアスなヤクザ映画に女性を主役にし滲み出るお色気感と笑いを誘う若山の登場で殺伐としたヤクザの世界から解放している。