原題 The Red Peony
製作年 1969年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 98分
監督 加藤泰
脚本 鈴木則文 、 鳥居元宏
原案 石本久吉
音楽 渡辺岳夫
キャスト
緋牡丹のお滝 富司純子
杉山貞次郎 嵐寛寿郎
杉山次郎 石山律
久保寺正作 林彰太郎
北村兼造 山本麟一
藤倉常吉 波多野博
田所 若水淳
今朝松 南利明
美濃市 沢彰謙
千種村の修平 村居京之輔
蟹江の粂蔵 矢奈木邦二郎
金原鉄之助 小池朝雄
金原八重子 柴田美保子
道明寺譲介 関山耕司
お神楽のおたか 清川虹子
木島 鈴木金哉
熊坂虎吉 若山富三郎
熊坂清子 丸平峰子
お時 沢淑子
お君 古城門昌美
巡査 藤山寛美
古田頼輝 内田朝雄
不死身の富士松 待田京介
花岡彰吾 高倉健
明治の中頃。渡世修行を積むお竜は、熊虎親分からの添書を持って、名古屋の西之丸一家へ草鞋を脱いだ。
その頃、西之丸一家は熱田神宮大祭の勧進賭博をひかえ多忙をきわめていた。
金原一家の組長金原鉄之介は、国会議員の古田と結託し、勧進賭博を仕切る名古屋一の貸元の座を狙っていた。
そんな折、お竜は金原一家の賭場で自分の名を名乗る女賭博師お時を捕えた。
お時は、盲目の子お君の目を直したい一心にイカサマをやり、金原にその腕を利用されていた。
西之丸一家の親分杉山の息子次郎は、金原の義理の娘八重子と恋仲だった。
緋牡丹博徒シリーズ第3弾。
今作の特別出演は高倉健。
余り知らない者が見てもカッコよく写る。
こんなにカッコ良く描くから、バカな奴がヤクザに憧れるのだ。
昔の任侠と今のヤクザは性質的に違うと言う事もわからず。
しかし、そんな事を抜きにしても、お竜の啖呵をきるシーンは爽快だ。
とても二十代には見えない。
この貫禄、大人の容貌からすでに四十代の雰囲気だ。
今の二十代の女優には出せない味だろう。
この殺伐としたヤクザの世界に笑いを吹き込む若山演ずる熊虎とその妹が良い味出してるなぁ。
もっとも今回はいつもよりシリアス気味だが。