原題 The Reader
製作会社 ワインスタイン・カンパニー
ミラージュ・エンタープライゼス
日本配給 ショウゲート
日本公開 2009年6月19日
上映時間 124分
製作国 アメリカ合衆国、ドイツ
製作年 2008年
言語 英語
監督 スティーブン・ダルドリー
脚本 デヴィッド・ヘアー
原作 ベルンハルト・シュリンク
『朗読者』
製作 アンソニー・ミンゲラ
シドニー・ポラック
ドナ・ジグリオッティ
レッドモンド・モリス
製作総指揮 ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
音楽 ニコ・マーリー
キャスト
ハンナ・シュミッツ / ケイト・ウィンスレット
マイケル・ベルク / レイフ・ファインズ
少年時代のマイケル / ダフィット・クロス
ロール教授 / ブルーノ・ガンツ
ローゼ・マーター / レナ・オリン
後年のイラーナ・マーター
若き日のイラーナ / アレクサンドラ・マリア・ララ
ユリア(マイケルの娘)/ ハンナー・ヘルツシュプルング
カーラ(マイケルの母) / ハンネ・ロータ
第二次世界大戦後のドイツ。
15歳のマイケルは、気分が悪かった自分を偶然助けてくれた21歳も年上の女性ハンナと知り合う。 黄疸にかかったマイケルは、回復後に毎日のように彼女のアパートに通い、いつしか彼女と男女の関係になる。
ハンナはマイケルが本を沢山読む子だと知り、本の朗読を頼むようになる。
彼はハンナのために『オデュッセイア』『犬を連れた奥さん』『ハックルベリー・フィンの冒険』『タンタンの冒険旅行』といった作品を朗読した。
だがある日、ハンナは働いていた市鉄での働きぶりを評価され、事務職への昇進を言い渡される。そしてその日を機に、ハンナはマイケルの前から姿を消してしまうのだった。
数年後マイケルはハイデルベルク大学法学部に入学しゼミ研究のためにナチスの戦犯の裁判を傍聴する。
そしてその被告席の一つにハンナの姿を見つけるのだった。
ハンナはアウシュヴィッツの手前のクラクフ近郊の強制収容所の女性看守の6人の一人として名前が挙げられており、いったん収容した囚人を「選別し」順次アウシュヴィッツに「死の行進」で送った未必の故意による殺人容疑がかかっていた。
収容所の火災については、ハンナは「爆撃で混乱している市街地に収容所を開錠して囚人を出すことはできなかった」と証言。判事らの火災の報告書の証拠調べに移ると、報告書は6人の看守が共同して作成したものというハンナの証言にたいして、ハンナが作成した、開錠しなかったのもハンナの指図であったと他の元看守がこぞって証言し始める。判事は筆跡鑑定をしようとハンナにペンと紙を渡すがここでハンナは筆跡鑑定を断り、報告書を自分が作成したこと、自分が開錠しないよう指図したことを認める。
傍聴席のマイケルは、ハンナが自分を含め人に本を朗読をさせることを好む一方で、自分が朗読することは拒んだことや、自分がメモ書きで知らせた情報を知らないことで行き違いが起きたこと、鉄道会社の事務職への移動を拒否したこと、さらに筆跡鑑定を拒んだことから「ハンナは文盲であること」そしてそれを隠していることに気付く。
マイケルはハンナが文盲であることを裁判官に言うべきか悩み、大学のロール教授に相談するがハンナが文盲であることを恥じていることを考えると伝えることはできなかった。
この裁判でハンナは殺人で有罪、無期懲役、ほかの5人の女性看守は殺人ほう助の有罪で懲役4年という判決が下される。
結論から先に言うと非常に感動した。
特に後半は涙なしでは見られなかった。
以前チラシで見た時、こんな映画だとおもわなかった。
チラシ等宣伝で人の鑑賞意欲を左右するとすれば、この作品の宣伝は失敗だ。
文盲である事を恥じて、それを隠し自分の一生を捨ててしまったハンナ。
彼女にとっては地位は勿論命よりも重いものだった。
それが画面から伝わってきて、これを書いている今も思い出して涙が溢れてくる。
あの「タイタニック」では役柄もそうだが何の感動も覚えなかった演技だったが、ケイトは歳を重ね、人の心を鷲掴みにする演技をする名優になっていた。
ケイトはこの作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞している。
製作会社 ワインスタイン・カンパニー
ミラージュ・エンタープライゼス
日本配給 ショウゲート
日本公開 2009年6月19日
上映時間 124分
製作国 アメリカ合衆国、ドイツ
製作年 2008年
言語 英語
監督 スティーブン・ダルドリー
脚本 デヴィッド・ヘアー
原作 ベルンハルト・シュリンク
『朗読者』
製作 アンソニー・ミンゲラ
シドニー・ポラック
ドナ・ジグリオッティ
レッドモンド・モリス
製作総指揮 ボブ・ワインスタイン
ハーヴェイ・ワインスタイン
音楽 ニコ・マーリー
キャスト
ハンナ・シュミッツ / ケイト・ウィンスレット
マイケル・ベルク / レイフ・ファインズ
少年時代のマイケル / ダフィット・クロス
ロール教授 / ブルーノ・ガンツ
ローゼ・マーター / レナ・オリン
後年のイラーナ・マーター
若き日のイラーナ / アレクサンドラ・マリア・ララ
ユリア(マイケルの娘)/ ハンナー・ヘルツシュプルング
カーラ(マイケルの母) / ハンネ・ロータ
第二次世界大戦後のドイツ。
15歳のマイケルは、気分が悪かった自分を偶然助けてくれた21歳も年上の女性ハンナと知り合う。 黄疸にかかったマイケルは、回復後に毎日のように彼女のアパートに通い、いつしか彼女と男女の関係になる。
ハンナはマイケルが本を沢山読む子だと知り、本の朗読を頼むようになる。
彼はハンナのために『オデュッセイア』『犬を連れた奥さん』『ハックルベリー・フィンの冒険』『タンタンの冒険旅行』といった作品を朗読した。
だがある日、ハンナは働いていた市鉄での働きぶりを評価され、事務職への昇進を言い渡される。そしてその日を機に、ハンナはマイケルの前から姿を消してしまうのだった。
数年後マイケルはハイデルベルク大学法学部に入学しゼミ研究のためにナチスの戦犯の裁判を傍聴する。
そしてその被告席の一つにハンナの姿を見つけるのだった。
ハンナはアウシュヴィッツの手前のクラクフ近郊の強制収容所の女性看守の6人の一人として名前が挙げられており、いったん収容した囚人を「選別し」順次アウシュヴィッツに「死の行進」で送った未必の故意による殺人容疑がかかっていた。
収容所の火災については、ハンナは「爆撃で混乱している市街地に収容所を開錠して囚人を出すことはできなかった」と証言。判事らの火災の報告書の証拠調べに移ると、報告書は6人の看守が共同して作成したものというハンナの証言にたいして、ハンナが作成した、開錠しなかったのもハンナの指図であったと他の元看守がこぞって証言し始める。判事は筆跡鑑定をしようとハンナにペンと紙を渡すがここでハンナは筆跡鑑定を断り、報告書を自分が作成したこと、自分が開錠しないよう指図したことを認める。
傍聴席のマイケルは、ハンナが自分を含め人に本を朗読をさせることを好む一方で、自分が朗読することは拒んだことや、自分がメモ書きで知らせた情報を知らないことで行き違いが起きたこと、鉄道会社の事務職への移動を拒否したこと、さらに筆跡鑑定を拒んだことから「ハンナは文盲であること」そしてそれを隠していることに気付く。
マイケルはハンナが文盲であることを裁判官に言うべきか悩み、大学のロール教授に相談するがハンナが文盲であることを恥じていることを考えると伝えることはできなかった。
この裁判でハンナは殺人で有罪、無期懲役、ほかの5人の女性看守は殺人ほう助の有罪で懲役4年という判決が下される。
結論から先に言うと非常に感動した。
特に後半は涙なしでは見られなかった。
以前チラシで見た時、こんな映画だとおもわなかった。
チラシ等宣伝で人の鑑賞意欲を左右するとすれば、この作品の宣伝は失敗だ。
文盲である事を恥じて、それを隠し自分の一生を捨ててしまったハンナ。
彼女にとっては地位は勿論命よりも重いものだった。
それが画面から伝わってきて、これを書いている今も思い出して涙が溢れてくる。
あの「タイタニック」では役柄もそうだが何の感動も覚えなかった演技だったが、ケイトは歳を重ね、人の心を鷲掴みにする演技をする名優になっていた。
ケイトはこの作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞している。