配給 松竹
製作年 1973年
製作国 日本
言語 日本語
上映時間 87分
監督 山根成之
脚本 石森史郎
原作 上村一夫
製作 樋口清
音楽 青山八郎
キャスト
飛鳥今日子 … 由美かおる
江夏次郎 … 仲雅美
礼子 … 大信田礼子
上条 … 入川保則
五十嵐澄江 … ひし美ゆり子
デザイン・スクールの同期生である二人が雑踏の中で久しぶりに再会した時、何となく心が通じあい、その夜、今日子は次郎に処女を与えた。そして、その日から二人は一緒に暮し始めたのだった。
ある日、今日子は33歳になる会社の社長・上条にプロポーズされた。中年の魅力あふれる上条。しかし今日子は思う。「判らない部分の多い完成された男よりも、やることなすこと丸見えの未完成の男が私には愛しい」。
今日子と次郎が同棲して丁度一年目がやって来た。二人はささやかなパーティをやろうと約束したが、次郎が酔って帰って来たのは深夜だった。
数日後。今日子は妊娠したことを知った。次郎はうろたえ、そして怒った。「そんなものを作るために同棲したんじゃないだろう!」この言葉に、今日子が反発すると、次郎は、怒りを露わに、部屋を飛び出した。次郎はその足で深夜まで飲み歩き、なじみのスナックのママで彼に好意を寄せている礼子を口説いて、彼女と寝た。
この時代は勿論同棲なんてあっただろうが、おおっぴらにできなかった時代なのではないだろうか?
この映画は同級生が偶然出会い一夜を共にし同棲する。
軽薄に欲望に走るところは、今の若者となんら違わない。
いつでも若者は欲望に忠実なのだ。
貧しくも欲望に燃え、愛に走る。
形は違えどいつの時代も愛は不変だった。