配給 東映
製作年 1967年
製作国 日本
言語 日本語
上映時間 92分
監督 マキノ雅弘
脚本 笠原和夫
企画 俊藤浩滋
企画 日下部五朗
音楽 齋藤一郎
キャスト
中村真三 … 高倉健
お京 … 富司純子
秀男 … 斎藤信也
傘屋源蔵 … 石山健二郎
若松幸次郎 … 大木実
浅川仙太郎 … 那須伸太朗
弁天福 … 金子信雄
エンマの辰 … 長門裕之
ドッコイ安 … 潮健児
コットン松 … 川谷拓三
春美 … 南田洋子
腕斬り真三の異名を持つ一匹狼の渡世人中村真三が、東海道のある港町に来た時、旅の疲れから一人息子の五歳になる秀男が病に伏した。頼るものとてなく、金もない真三は、白鞘一本を手に土地の顔役源蔵に雇われた。母のない秀男は源蔵の一人娘お京を慕い、真三もまた自分ら父子に好意を寄せる彼女にほのぼのとした愛情を抱くのだった。一方、源蔵はかつて新宿の露天商を集めてまっとうな同盟を作ろうとして挫折した経験を思い出し、それを真三の腕に託した。今、新宿では弁天福や仙太郎たち露天商がどの一家にも属さずに、街商同盟を組織して自分らの利益を守っていたが、板橋の相州一家が新宿を縄張りにしようと狙っていた。お京や秀男と共に上京した真三は不なれな露天商として店を出した。やがてやくざの真三にかすかな不安を抱きながらも湧き出る恋心を押え切れないお京と、殺伐な生活に女の愛を望む真三が結ばれ、二人は弁天福たちに祝福されながら仮祝言をあげたのだった。
シリーズ第7弾。
本作の高倉健の役どころは、この作品では珍しい、初めからヤクザで義理でテキ屋になる。
また男手一つの子持ちで、後にテキ屋の親分の娘と結婚する。
その娘役が藤純子であり、今まで淡い恋心で終わる事が殆どで、夫婦になるのは珍しい設定だ。
ヤクザなので迫力こそ違えど役柄としては侠客であるところは、これまでの作品と何ら変わらない。
この作品を見てると当時ヤクザ映画が一斉を風靡していて、観終わった男達が肩で風を切るように歩いて行く姿になるというのが納得できるような気がする。